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多様性社会における自分らしさ

世代


ここ数年でよく耳にするようになった、多様性(ダイバーシティ)というキーワード。

女性の活躍促進、障がいのある方やご高齢者の雇用機会増加、LGBTQ+などの性的マイノリティへの理解増進など、
社会を取り巻く多様性における課題への取り組みが世界中で推進されています。

広く普及したことで曖昧になりつつある「多様性」という考え方には、
今よりも自分らしさを大切にできる考え方が隠れています。

多様性社会に向けて

今なお男性、女性ならこうあるべきといった性別の先入観が根付いています。

例えば女性が社会人として生活費を稼ぎ、
男性が主夫として家事を行いたいと考えた時、
それぞれが自分のやりたいことを選択でき、
希望を社会制度の面でも認められるといったことが現代社会において必要だと言われています。

本当は自分はこうしたい、こうありたいということを隠しながら生活することは当人の負担になりますし、
それにより自分らしく振舞えなくることは人生において損失と言えるでしょう。

自分らしさの表現をもっと自由に行える社会こそ「多様性社会」だと考えます。

そんな「多様性社会」に向けて世界中が歩みを進めているのです。

自分らしさを見つめるために

「ペプシ・チャレンジ」というユニークな実験が1975年アメリカと1980年代日本において実施されています。
実験内容はシンプルで、参加者にブランドを伏せた「A社のコーラ」と「B社のコーラ」を飲み比べしてもらい、
どちらがおいしいかを選んでもらうというものです。

このラベル無しコーラを試飲した多くの参加者が「ペプシ・コーラ」を美味しいと評価しました。
しかしその後「ペプシ・コーラ」と「コカ・コーラ」のラベルを張り付けて試飲した際には、
多くの参加者が「コカ・コーラ」を美味しいと評価したのです。
これは「コカ・コーラ」の方がおいしいだろうという先入観が選択を左右した面白い結果ですね。

このように人は自分以外の人々からの影響を大きく受けた選択をすることがあります。
この判断自体は大切なのですが、本来の自分の「好み」はとは異なるものを選んでいることになります。

この自分本来の「好み」を無視する必要は無いと考えます。

たとえ流行から外れていたとしても、ご自身の好みはとても大切なものです。

ファッションは“自己表現”とよく言われますが、「多様性社会」においては
自分らしさを表現することがより自然な形になっていくのではないでしょうか。

あなたの「好み」はいったいどのようなテイストなのか。

今一度自分に問いかけてみる良い機会なのかも知れません。